オオカミくんに、食べられちゃった赤ずきん


今日は少し話せたから。


「そっか、じゃあ頑張れ」

うん。

せっかく共学に入ったんだ。

絶対にこの性格を治して見せるよ!


そして放課後ー。


「早くしろよ、トロいヤツだな」


「ごめ……っ」

私はさっそく、彼に暴言を吐かれていた。


ビクビクしながらも黒板消しを持って黒板を消そうとすると


「お前は日誌付けろ

こっちは一人で十分なんだよ!」


と怒鳴られた。


うう、大きな声を出されるの怖い……っ。

私は仕方なく、日誌を書こうと席につくと

鉛筆を走らせた。

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