オオカミくんに、食べられちゃった赤ずきん
「今度はおでこは見ないで
他のヤツと話す時はそれでもいいけど
誤魔化し法はいつかはバレる
しっかり僕の目を見ていて」
こくりと頷いて、大神くんの目を見る。
今は大神くんと距離があるから見ていられる。
真っ直ぐ見つめていると、大神くんは一歩、一歩距離を縮めた。
「無理だと思ったら言って」
一歩、また一歩。
大神くんの目はとても透き通っていてキレイだった。
「む、むり!!」
そしてもう一歩近付いた時、
私はストップを出した。