オオカミくんに、食べられちゃった赤ずきん
ひえええっ!!
食べるって何、お腹ペコペコって何
私は慌ててポケットからグミを取り出す。
「大神くん……っグミあるよ!」
「いらない。赤ずきんちゃんがいい」
ものすっごい整った笑顔でそんな事を言って
私は顔をひきつらせるしかなかった。
「わ、私は……食べても美味しくないよ」
「そんなのは食べて見ないと分からないよ」
怖いよ……っ。
大神くんが怖い。
私は半べそ状態になりながら大神くんを見ていると
ふっ、と彼は笑った。
「面白い、これだからやめられないよね」
「え?」