ヤキモチ系男子とヤキモチ系女子
ヤキモチ系男子
私の名前は小雛 比実。
突然ですが、私は今、世界一困っていると断言できます。
『小雛!!』
帰りのHRが終わった瞬間、凛としたよく通る声が教室に響いた。
騒がしかった教室が瞬く間に静かになり、教室に一人の男子生徒がズカズカと入り込んできた。
『林田君、どうしたの?』
『ちょっと来い!』
私の手を掴んで男子生徒----林田佳吾はイライラした様子で教室を出ていく。
私達を見た人達が口笛を吹いたりなんだのしていたけれど、林田君は前だけ見てて、何も言わない。
そして現在に至ります。
私と林田君は何故か今、所謂壁ドンという体制になっております、はあ。
「…小雛、」
「あ、はい!」
やっと喋ってくれた!
凄い声怖いけど!
「お前さ、今日の昼休み何処で何してた?」
「え?」
突然話し出したと思ったらこれだ。
私の選択肢は3つ。