スピカ

コンコン
…
「はぁーい！！」
ドアをノックすると真珠の元気な声が聞こえた。
「こんにちは！ドーナツ、買ってきたよ！！」
「わぁぁ！ありがとう！ちゃんと覚えていてくれたんだね！」
「当たり前じゃん笑」
真珠は喜びながら零と自分の分のコーヒーを淹れた。
真珠の部屋は1人部屋だった。
しかも1人部屋にしては広すぎるくらいの生活に必要な物は何でもあるような部屋だった。
「ミルク？砂糖？」
「あっブラックがいいな」
2人は向かい合わせに座ってコーヒーとドーナツを食べ始めた。
「！美味しい♡初めて食べるドーナツだ！」
「最近オープンしたお店なんだよ」
「そっかぁ！新しい味だね笑」
「喜んでもらえてよかった！真珠は入院長いの？」
「ん〜そうだね〜まぁまぁ？」
真珠は曖昧な答えだった。