スピカ
それから2人は他愛もないことを沢山話して零は病院を後にした。
また会う約束をして。
帰り道、零はふと思った。
(そういえば、俺のこと知らないよな真珠)
零は自分で言うのもなんだがかなりの有名人だった。
テレビでjupiterを見ない日は無いとさえ言われていたのだ。
それなのに真珠は零を見ても全く驚く様子が無かった。
(あんまりテレビみないのかな)
正直、零は真珠に正体を言おうか言わないか迷っていた。
零にとって真珠との時間はなんのしがらみも無く本当に心地良いものだった。
でも休みは明日まで。次の休みなんていつだかわからない。
零は真珠に恋をしていた。もしかしたら一目惚れだったのかもしれない。
(明日、真珠に全部話そう。この気持ちも全部…)








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