スピカ
翌日…
トントン ガラガラ
「おはよう!」
今日も真珠の明るい声
さすがの零も、出会って三日の女の子に告白するのは初めてだった。
真珠の声に零の鼓動は増すばかり。
「おはよう!はい、これ今日の差し入れ!」
そう言って可愛いウサギの形をしたクリームパンを取り出した。
「えー!可愛い!食べるのもったいないよ〜♡零、いっつもありがとう!」
「ふふっ真珠、クリーム笑」
「げ、やばばばば」
「ゆっくり食べな」
真珠はもふもふとウサギパンを頬張る。
「美味しかった♡ご馳走さま♪」
「いーえー!」
真珠は満足そうな笑顔を向ける。
「あのさ、真珠」
急に真剣な表情になった零に思わず真珠も真剣な表情になる
「なに?」
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