俺の嫁は、白血病だった
聞こえますか?
あれから一年のお盆。
俺等は、今桜の眠るお墓の前にいます。
お義父さんと、夢と、俺。
父「雄吾君。ありがとうな、桜と最後に一緒にいてくれて」
「当たり前のことです。それに、礼を言うのはこっちです。桜のそばにいさせてもらえて」
夢「ちょっと!そんな暗い話してると、ママにまたそんな話ばっかりしてぇ。パパは、関西人のくせに楽しい話してくれないって怒られるよ!!」
父「おお!!桜に、だんだん似てきたなぁ」
「ホンマやわぁ、ちっさいママや」
俺達は大笑いした。きっと桜も笑っているだろう。
そしたら、俺の頬を風が優しく撫でた。なぜか、桜の香りがする風だった・・・・・