二階の心汰の部屋を覗くと

全然眠ってなんかいなかった。





心汰は上半身を起こして

耳を塞ぎ苦しそうにしていた。



『心汰!』



「蘭汰が。…‥僕を責めるんだ。」







*お前が殺したんだ。


*死んだ方がいいのはお前だったんだ。






「やめろ…」



バサッ



『心汰!』










熱でフラフラの心汰が


そのまま部屋を飛び出した。



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