一度目の高熱は

蘭汰が死んだ次の日だった。



『心汰はどうしたの?』



『心汰はね、蘭汰がいなくなったのがすごくショックだったのよ。』





て、教えてもらったのを覚えてる。



また寂しいの?


どうして責めるはずのない蘭汰に

怯えているの?












急いで追いかけて
外に飛び出したけど



心汰はもう見当たらない。



『おばちゃん。探さなくちゃ!』





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