声
心汰はようやく深い眠りについた。
健やかな心汰の寝息が
なんだか嬉しかった。
『陽菜ちゃん。心配かけてごめんなさいね?』
『ううん!だって私
心汰も蘭汰も
大好きなんだもん。』
『ありがとう。』
ふっと笑った律子おばちゃんの顔はいつもより
優しく見えた。
『おばちゃん。
蘭汰は心汰を恨んでなんかいないよね?』
『恨んでるわけないじゃない。
心汰は蘭汰が大好きで
蘭汰は心汰が大好きなんだから。』
おばちゃんは最後に
蘭汰の最後の日の日記を見せてくれた。