星の夜
「そろそろ行くぞ?」
そう言う上畑くん。
その声さえ愛しく感じた。
この人の 声
この人の 手
この人の 温もり
全部。全部が愛しく感じた。
今、言わなきゃ。と急に思った。
「上畑くん!」
「どした?」
「上畑くん、好き。大好きです。」
真っ直ぐ上畑くんだけを見て伝えた
初めてかも。こんな気持ち。
君のことが、いつのまにか
好きで好きで仕方なくなっていた。
また上畑くんの香りがした。
温かく包まれた。
「なんでお前が先に言うかな....笑」
照れ笑いしている上畑くん。
「え?」
「今のお前の言葉なしね。」
それってフられたってこと....?
悲しさが心に突き刺さる。
「なんで、そんな悲しそうな顔してんだよ」
そう言って彼は私にキスをした。
「お前がずっと好きだった。
俺と付き合ってください。」
この答えは言わなくてもわかるはず....
「私もあなたが好きです。」
星空の下であなたと近づけたように
星空の下であなたと結ばれた。
星は私の大切な宝物です。
END