星の夜


そして、帰りにあの出来事は起きた。

初めて一緒に帰った二日目。

帰りに双葉 優美を見つけた。
同じクラスの前川 菜美と笑顔で話しながら
楽しそうに帰っていた。

やっぱり俺はこの笑顔が好きだ。
だが、こいつは俺の前でまだ笑っていない。


いろんな思いが過ぎったが…

「おい。」

ふいに呼び止めていた。

あいつは驚いているような…嫌がっているような…

「前川さん、ちょっとこいつかりるね」

そーゆーとあっさりとオッケーしてくれた
前川さん。いい人だ。笑

双葉は背が俺より10センチくらいは
低いだろう。

上目遣いが可愛いすぎる…。


「帰るか。」

双葉の手を引いて歩き出す俺。

何勝手にしてんだろ…とも考えたが
しょーがない。
俺が勝手に動いてるんだ。

こいつの手はすごく小さい。
何もかもが可愛い。
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