俺をみつけて【短】
ガタンゴトンと揺れる電車の中で、

今日もあの子を見つめる。

俺は背が高いから見渡せるし、周りの人なんてみんな自分の世界に入ってるから俺のこと誰も気付こうとしない。

だから、その隙を狙って見つめてるんだ。

ねえ、こっち向いてよ。

丸くてクリッとしたその瞳に、俺を写して。

…そんな気持ち悪い事を考えながら、今日も仕事場へ向かうのです。
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