実らぬ恋〜『コンビニに行こう!』番外編〜

なんで?





嘘だろ?






玄関には…



顔面蒼白の純さんが立っている…。




俺は馬乗りになったまま動けないでいた。



ハルちゃんは…



泣いた顔を逸らし、肌を必死に隠そうとしている…。



純さんは何も言わず…




おもむろに部屋に入ったかと思えば、俺の腕を掴み、一気に拳を振り上げた…。



強い衝撃が顔にふりかかる…。



痛ってぇ…



と思うと同時に、衝撃で俺はハルちゃんから離れ…



床に転がった…。





顔を上げると、ワナワナと震え、俺をこれでもか…と言うくらいに睨み付ける純さんがいた。





ハルちゃんに着ていた服を着せ、ゆっくり立ち上がらせる純さんを、俺はただ呆然と見つめていた。




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