実らぬ恋〜『コンビニに行こう!』番外編〜
そんな毎日が1ヶ月経とうとしていた…。
常備していた焼酎がきれ…仕方なくコンビニに立ち寄った時だった。
少しほろ酔いだった俺の頭は、今日のバイトが純さんだってことをすっかり忘れていた。
コンビニのドアを開けると、
『いらっしゃいませ』
明るい純さんの声が響いたと同時に、俺を見た純さんの目が鋭くなる…。
一瞬で酔いが醒めた…。
ヤバイ…
そう思ってそのまま店を出ようとしたその時、何も事情のわからない店長が俺を呼び止め、
『おう!孝太!今日も酒か?』
って…。
逃げられなくなった俺は、店長に愛想笑いをしつつ、好きな焼酎を手に取りレジへ向かった。
レジには純さん…。
いまだ俺を鋭い目付きで見つめたまま…。