実らぬ恋〜『コンビニに行こう!』番外編〜

ハルちゃんもこの一ヶ月…

苦しんでいたのかな…。



俺がしてしまった過ちを責めるより…


ハルちゃんは俺の気持ちに対しての罪悪感でいっぱいだったんだ…。




今まで俺は、純さんを忘れてほしい一心で気持ちをハルちゃんに押し付け、ただ苦しめていただけだったんだ…と気付かされた。




純さんを忘れられれば…

ハルちゃんは俺を好きになる…。



そんな自分勝手な思い込みで…



ははは…



自惚れもいいとこだ。



というより、忘れる以前に…



ハルちゃんと純さんの間に、俺はすでに入る隙間なんてなかったんだ…。




そう思うと…



なんか肩の力が抜けた。



『ハルちゃん…頭を上げて…?上げてくれないと話ができないよ…。』



自然に言葉が出た。



< 151 / 235 >

この作品をシェア

pagetop