実らぬ恋〜『コンビニに行こう!』番外編〜

ハルちゃんは正直に話してくれた。



純さんから逃げたくて、俺の気持ちに甘えようとしたこと…


そして、俺に気持ちが傾きかけていてくれたこと…



本当に俺の気持ちに答えようとしたこと…



だけど…



純さんは決してハルちゃんの中で消えなかったこと…



話終えた後、ハルちゃんはゆっくり頭を下げながら…


『ごめんなさい…』


と呟いた。






俺は…嬉しかった。




振られたことよりも、少しでもハルちゃんの心に俺がいたことが…。




自惚れじゃなかった。




自然と、


『ありがとう…。』


と呟いた。


負け惜しみじゃなく…素直な気持ち…。



でもさ…


すぐには切り替えられないから…


まだハルちゃんの隣にいてもいいのかな…



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