実らぬ恋〜『コンビニに行こう!』番外編〜
先輩、友達として越えちゃいけない境界線はちゃんと守るから…
また側にいさせてくれな…。
ハルちゃんとまた、こんなふうに笑い合えるなんて…
思ってなかった。
だから躊躇することなくさっき買ったバレンタインのお返しを渡すことができた。
思いの外、ハルちゃんは喜んでくれて…
その場で着けてくれた。
うん…♪
やっぱり似合う…。
耳元でキラキラ光るピアス…。
俺が選んだピアスを着けてくれる…。
すっげー嬉しいもんなんだな…。
『似合うよ…』
その言葉と同時に俺は無意識にハルちゃんの頭を撫でた。
ハルちゃんは嫌がる所か、照れ臭そうに…誉められた小さな女の子のように…
頬を赤らめ…笑顔…。
堪んないよな…。