実らぬ恋〜『コンビニに行こう!』番外編〜

『うわっ!ハルちゃん!』


マジでびっくりした。


でもハルちゃんは無表情のまま俺を見つめ、少し笑った。



『お疲れ様です。』



声には張りがなく…笑ってると言っても…目だけは笑ってない…。



何があった?



そんな顔されたら辛そうな顔をされるより…余計に心配しちゃうじゃんか…



一体どうしたんだ?





聞いても…何も答えてくれない…。



ただ家に帰りたくなかった…と言うだけ…。



俺は今までなんのために傍にいたんだ?


ハルちゃんを守るためじゃなかったのか?



ハルちゃんを笑顔させるためではなかったのか?




何も分からない状況に…



苛つきと…寂しさでいっぱいだった。



そこへ…



急に休憩室のドアが勢いよく開いた。




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