実らぬ恋〜『コンビニに行こう!』番外編〜
『…なんで?』
『ハル…なんだか最近おかしかったですよね?風邪だけのせいじゃない気がするんです…。今は…そっと休ませてあげたいから…。』
都ちゃんは少し悲しそうな目をしていた。
『…わかった…。』
一旦は納得したけど…ハルちゃんが辛い思いしてるんじゃないかって思うと…
やっぱり俺は、自然とハルちゃんの家に向かっていた。
沢山の果物を持って…。
俺は小さい頃、風邪をひくと、必ず果物を食べさせられた。
熱を出すと、果物だけは口にすることができたから、ハルちゃんにも食べてもらえるかなって思ったし、早くよくなってもらって会いたかったから…。
少し緊張しながらチャイムを押す…。
インターホンから明るい声が聞こえた。
ハルちゃんのお母さんのようだ…。