実らぬ恋〜『コンビニに行こう!』番外編〜

胸ぐらを掴む拳に力が入った。



俺の問いかけに…


何も答えない純さん…。



ただ…俺にされるがまま…。




『純さん、俺に言ったよな?これが俺のやり方なのか?って…。純さんはどうなんだよ…?ハルちゃん…傷つけてんじゃねぇか…。ハルちゃんへの想い、誤魔化さないんじゃないのか?なんとか言えよ…!!言え!!』




俺はもう一度、純さんの顔を目掛けて拳を振り落とした。


鈍い音が響く…。



それでも純さんは何も言わなくて…
一層俺をムカつかせた。



『ハルちゃんをこれ以上…傷つけないでくれ…。…これ以上ハルちゃんを傷つけるなら…もう…近づくな。』



何も言わない純さんに、これ以上言うことがなくて…


俺はそう吐き捨てるように言った後、純さんの部屋を出ていった。




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