実らぬ恋〜『コンビニに行こう!』番外編〜
社会人になってからの純さんはかなり忙しいみたいで、帰りがいつも遅かった。
純さんに会おうと決めてから、純さんの部屋を何度も訪ねたけど…
いつも空振りだった。
もう…
こんなんじゃ一向に前に進まない…。
俺は純さんの会社まで押し掛けた。
休み時間を狙って…会社の前に立つ。
数分後…
上司らしき人と一緒に出てきた純さん…。
俺に気付くと、上司らしき人に一言言って、俺の前に現れた。
『孝太…どうした?』
俺の突然の訪問にびっくりしているようだ。
なるべく平穏に話すつもりだった。
会社から少し離れたところで、俺は純さんに、
『なんでハルちゃんに会おうとしないんだ?』
単刀直入に聞いた。