実らぬ恋〜『コンビニに行こう!』番外編〜

社会人になってからの純さんはかなり忙しいみたいで、帰りがいつも遅かった。


純さんに会おうと決めてから、純さんの部屋を何度も訪ねたけど…


いつも空振りだった。







もう…


こんなんじゃ一向に前に進まない…。





俺は純さんの会社まで押し掛けた。




休み時間を狙って…会社の前に立つ。


数分後…


上司らしき人と一緒に出てきた純さん…。



俺に気付くと、上司らしき人に一言言って、俺の前に現れた。




『孝太…どうした?』



俺の突然の訪問にびっくりしているようだ。




なるべく平穏に話すつもりだった。




会社から少し離れたところで、俺は純さんに、


『なんでハルちゃんに会おうとしないんだ?』



単刀直入に聞いた。




< 179 / 235 >

この作品をシェア

pagetop