実らぬ恋〜『コンビニに行こう!』番外編〜

『あっ…ハルさんと同じ大学で、バイト先でもお世話になってます相田と申します…。』


少し噛みながらもそう告げると、お母さんはドアを開けてくれた。



『ごめんなさいね…ハル、熱出してて…。』

申し訳なさそうなお母さんに、


『いえ…会いに来たわけではなくて…これ…差し出がましいんですが…ハルちゃんに少しでも早く良くなってもらいたくて持ってきただけなんで…』



お母さんに紙袋いっぱいの果物を渡した。



きっと…俺…

顔、真っ赤だな…



そんな俺に、


『わざわざすいません。ありがたく頂戴します!…あの…ちょっと上がっていきませんか?!せっかく来てくださったから…お礼にお茶でも…』


…えっ…?


とんでもない…


突然の思っても見なかったお誘いに焦った俺は、


『いぇ…ハルちゃん具合悪いのにお邪魔できません。元気になったら…また来てもいいですか?』


なんて…口走ってた…。



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