実らぬ恋〜『コンビニに行こう!』番外編〜
俺は真剣に話をしているのに…純さんは、
『…今さら…』
そう呟いて、力なく笑った。
俺は完全に頭に血が上った。
気が付いたら、純さんは咳き込みながら倒れていて…
お腹の辺りを擦っていた。
どうやら…頭に血が上ってても、顔は殴らない理性だけは持ち合わせていたらしい。
社会人の顔…殴れないもんな…。
俺は倒れていた純さんの胸ぐらを掴み、無理やり立たせ…
『なんだよ…それ…。笑ってんなよ!ハルちゃんがどれだけ純さんを思って無理してるか…』
『…えっ…?』
『…純さん…。純さんじゃなきゃダメなんだよ…。ハルちゃんを笑顔にできるの…純さんだけなんだよ…。…悔しいけど…俺じゃ…ダメなんだよ…。』
自然と涙が流れた。