実らぬ恋〜『コンビニに行こう!』番外編〜

『ハルちゃんが…』



そう呟いた純さんは…




放心状態だった。




そんな純さんに、



『頼むから…ハルちゃんを幸せにしてやってくれよ…。あんなに無理して笑ってるハルちゃん…もう見たくないんだ。もうこれ以上、傷つけないでくれ…。』



そう言って、俺はズルズルとしゃがみこみ…純さんに頭を下げた。



そして…




純さんをそのままに…俺はノロノロと立ち去った。





もうこれ以上話すことはなかったから。






これで…純さんはハルちゃんの前に現れるはずだ…。



でももし現れなかったら…



もう一度…



いや…




何度だって…純さんを殴ってやる…。




分かるまで…




何度だって…。







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