実らぬ恋〜『コンビニに行こう!』番外編〜
それから数日たったある日曜日…。
何やら下が騒がしい…。
外に出ると、純さんの部屋からどんどん荷物が運び出されている。
ん?
純さん、引っ越すのか?
『孝太!』
声をかけてきたのは…拓さん…。
その声を聞いた純さんが部屋から出てきて…
気まずそうに俺を見上げた。
『…引っ越すの?』
俺の問いかけにハニカミながら頷く純さん…。
そして…
『自分自身のけじめ…かな…。引っ越しすんだら…ハルちゃんに会うつもり…。』
俺は…小さくガッツポーズ…。
それと同時に…小さくチクッと胸が痛む…。
でも…
嬉しさの方が勝ってた。
これでハルちゃんは幸せになれる…。