実らぬ恋〜『コンビニに行こう!』番外編〜

俺はまるで大学で初めてハルちゃんに会った時のような錯覚に陥った。




ドキドキが止まらない…。



そのメモを見た瞬間…俺の足は速度を増して競歩の選手並みなスピードで廊下を歩いていた。











いつもなら…真っ暗な給食室…。





今日は煌々と灯りがついていた。




横井さんがいる…



そう思うと、ドキドキが止まらなくて…



おもいっきり深呼吸…。



でもちっとも治まらない胸の高鳴り…。




諦めて、俺は給食室の扉をノックした。





“コンコン…”




静まり返った廊下に響き渡る…。





中から物音がしたかと思うと、給食室の扉が少し開いた。





その隙間から見えたのは…



真っ赤な顔をした横井さんだった。





< 203 / 235 >

この作品をシェア

pagetop