実らぬ恋〜『コンビニに行こう!』番外編〜

『あの…どうぞ…。』



少し開いていた給食室のドアを半分まで開けて、中へと通してくれた。



『失礼します。』



中へ入ると、キレイに片付けられていて…シンクが電気の灯りに反射して眩しいくらいに輝いていた。



更に奥に通された俺は、今まで踏み入れたことのない場所までやってきて…やや緊張気味…。


きっと栄養士さんたちの休憩室なんだろう…。



そこもキレイに整頓されていて…職員室とは別世界だった。




『あの…かけてお待ちください。』


そう言われて折り畳みの椅子に座ると、横井さんは近くのロッカーから何かを取り出そうとしていた。




なんだろう…。



やっぱり…アレだよな…。



一秒一秒が長く感じながら…ドキドキ…ドキドキ…




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