実らぬ恋〜『コンビニに行こう!』番外編〜

俺は慌ててカップをテーブルに置いて、玄関に向かっていた。



“今からすぐに向かいます。”



靴を履きながらそう送信すると、俺の足は勝手に走り出していた。



気持ちばかりが焦って…



足がもつれそうになる…。



参ったな…


酒がぬけないせいなのか?





いや…



違う…



横井さんに早く会いたい…


そんな気持ちが溢れてるから…。











横井さんが待つというコーヒーショップまで、普通に歩いたら15分…。



今は家を出てからまだ5分しかたたないのに、俺の目の前にコーヒーショップ…。



こんなに一生懸命になったのって…



やっぱりハルちゃんの時以来だな…。




いや…



ハルちゃんの時とはまたちょっと違うかも…



< 219 / 235 >

この作品をシェア

pagetop