実らぬ恋〜『コンビニに行こう!』番外編〜
俺は慌ててカップをテーブルに置いて、玄関に向かっていた。
“今からすぐに向かいます。”
靴を履きながらそう送信すると、俺の足は勝手に走り出していた。
気持ちばかりが焦って…
足がもつれそうになる…。
参ったな…
酒がぬけないせいなのか?
いや…
違う…
横井さんに早く会いたい…
そんな気持ちが溢れてるから…。
横井さんが待つというコーヒーショップまで、普通に歩いたら15分…。
今は家を出てからまだ5分しかたたないのに、俺の目の前にコーヒーショップ…。
こんなに一生懸命になったのって…
やっぱりハルちゃんの時以来だな…。
いや…
ハルちゃんの時とはまたちょっと違うかも…