実らぬ恋〜『コンビニに行こう!』番外編〜
結局無理やり付き合わされたカラオケ屋…。
別に歌いたくないのに、
『歌って〜!』
と言う甘ったるい声が飛び交う…。
『…じゃあ…これっきりにしてくれるなら…。』
マイクを通して俺の声が響いた…。
一瞬にして静まり返る女達…。
でも、それはまた一瞬で…
『そんな冗談つまんな〜い!』
また甘ったるい声で俺の腕に絡み付く…。
全く…気持ち悪い…。
俺って…今までこんなやつら相手にしていたのか…
純粋なハルちゃんを知ってから…俺は、こういう女達が嫌で堪らなくなってた…。
どうせ…外見の俺しか見ていない…
今まで付き合ってきた女達もそうだった…。
まぁ…それはそれで…
楽しかった時期もあったけど…
今の俺には…
到底無理…
だから俺は、絡み付く腕を振りほどいた…。