実らぬ恋〜『コンビニに行こう!』番外編〜
『ごめん…。言い過ぎた…。でも…勝手だけど、本気で惚れたんだ…。許してほしい…。』
頭を下げた。
『…もう…いい…。』
本気だったと言った女が、微かな声で呟いたのが聞こえた。
だからもう一度、
『ごめん…。』
そう呟いた後…俺は部屋から出た。
いや…
逃げた…の間違いかもしれない…。
俺の今までの軽はずみな行動のお陰で、傷ついた人がいる…。
その現実から…逃げたかっただけかもしれない…。
それに、もしかしたら…
このことをハルちゃんが知ったら…俺を軽蔑するかもしれない…。
そう思うと…怖かった。
ハルちゃん…
できることなら…ずっと知らないままでいてくれ…