実らぬ恋〜『コンビニに行こう!』番外編〜
そんなことを祈りながら…時間ができた俺は、その足でサークルに顔を出そうと思った。




近づくにつれ…何故か、部屋がヤケに騒がしい…。



『こんちは~!なになに?何で盛り上がってるんすか?』


部屋に入ると、太田さんはなんだか楽しそうに俺の隣を指差す…。



『孝太!見てみ?ハルちゃんだよ!』


そう言われて振り向くと…



えっ…?ハルちゃん…?

すっかり別人…


ハルちゃんが恥ずかしそうに佇んでいた…。



ここに来る前の出来事をすっかり忘れ…ついハルちゃんに釘付けになってしまった…。


きっと…
俺の顔…やばいくらい真っ赤だな…。


そんなドキドキの俺に、ハルちゃんは、


『どうですか?』


なんて聞いてくるから…俺…もう抑えきれない…。



ハルちゃんがいけないんだからな…。


そんなかわいい顔をして、真っ赤な頬に…誘うかのように見上げる瞳…。



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