実らぬ恋〜『コンビニに行こう!』番外編〜
そんな俺達を見て、声をかけようとしていた奴等はすごすごと退散していった。

間一髪だったな…。


ホッとしたあと、ハルちゃんから離れ、席についた。

ハルちゃんは俺のこの不意討ちのような抱きつきに慣れたのか…

別に何でもないように、ボーッと外の景色を眺めていた。



嫌いなやつなら拒否するよな…

しないってことは…


これはひょっとすると、ひょっとするのか…???



自惚れちゃうぞ…???


脈ありだよなぁ…。



もっと、もっとハルちゃんに触れたい…。



ハルちゃんに俺を知ってほしい…。


この旅行で…


ハルちゃんの中にいる純さんをすべてを消せなくても…


ハルちゃんの心の隅に少しでも俺は…


入ってみせるから…。



そしていつか、すべてを消してやる…。




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