実らぬ恋〜『コンビニに行こう!』番外編〜
部屋の扉をノックする…。
出てくる様子がない…。
あれっ?
反応のないことに、一瞬焦る…。
だけど、部屋から物音がして静かに扉が開いた。
出てきたハルちゃんは、まだウェアを着たままで…うっすら目に涙を溜めているようだった。
理由なんて…聞かなくても分かってる…。
どこまでハルちゃんを悲しませるんだろうか…。
純さん…
ハルちゃんを悲しませないでくれ…
そっとしてやってくれ…。
あんなに意気込んでやって来たのに、明らかに作り笑いのハルちゃんをみたら胸が締め付けられて…
なんとか救ってあげたかった…。
本当は、まだ好きだなんて言うつもりなかった。
でも…あんなハルちゃん見てたら…俺だってハルちゃんのことめちゃめちゃ想ってるって…伝えたかった。