実らぬ恋〜『コンビニに行こう!』番外編〜
俺が顔を出すと、二人は気まずそうに少し離れた。
見ちゃいけなかったのか?
俺まで気まずくなる…。
沈黙を破ったのは実…。
『いや〜…バレちゃったかな…。』
いかにも白々しく…頭をワシャワシャ掻いていた。
『…悪かったな…急に顔出して…』
気まずくて部屋に戻ろうとしたとき、
『あの…』
都ちゃんが意を決したように俺を呼び止めた。
『どしたの?』
『あの…部屋交換しませんか?』
………はっ?
都ちゃんの言ったこと…いまいち理解できない…。
目が点になっている俺に、更に、
『孝太先輩も…そのほうがいいんじゃありませんか?』
ニヤリと微笑む。
その言葉で…俺は…
理解した…。
ハルちゃんと…同じ部屋で…
ってことを…。