実らぬ恋〜『コンビニに行こう!』番外編〜

そんな純さんを見て…

少しの罪悪感と、焦ってる純さんにムカついた。


だって…純さんには一応彼女がいるわけで、そっちもハルちゃんも…なんて、虫がよすぎるってもんだろ?


だから…


彼女のことだけ考えてればいい…


って言っちゃったんだ。



そしたら突然裏口のドアが開いて…



顔を真っ赤にさせて…かなり動揺しているハルちゃんが入ってきたんだ。





もしかして…


今の話…聞いてたのか?



俯いたままロッカーに立つハルちゃん…。



何もなかったかのように…ハルちゃんに挨拶した。


純さんもあとから続く…。



純さんも普通を装ってたみたいだけど…


ハルちゃんは騙せても…俺は気付いてた。


普通じゃなかったことを…。



純さんも…ハルちゃんを好きな…ただ一人の男の顔をしていた。



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