実らぬ恋〜『コンビニに行こう!』番外編〜

目を合わせてくれないハルちゃんに…

胸がズキッと痛む…。



俺と向き合おうとしてくれてることを確認したくて…
俺はハルちゃんを引き寄せ、顔を近づけた。



頼むから…純さんはやめてくれ…。




だけど…


ハルちゃんは顔を背け…また謝る。



俺の中の自信が…


剥がれ始めた…。




そんなに純さんがいいのかよ…


そんな思いが俺をムカつかせ…


ハルちゃんの腰にがっちり片方の手を回し…もう片方の手で頭を押さえつけた。


ハルちゃんは全力で拒否してくるかと思ったから。


だから逃げられないようにしたのに…


拒否するどころか、今度は目を反らさず、潤んだ瞳で見つめ返してきた。


あれ…?


抵抗しないのか?


むしろ…受け入れようとしてくれてるのか?



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