実らぬ恋〜『コンビニに行こう!』番外編〜
そのままハルちゃんを引き寄せると…
ハルちゃんはそっと目を閉じた。
このまま押せば、まだいけるかもしれない…。
俺の中の自信がまた息を吹き返す。
あと少しで唇が重なる…
そんな時…、
いきなり開いたドアにビクッとする俺とハルちゃん。
開いたドアの方に目をやると、苦痛に満ちた純さんがそこに立っていた。
慌てて俺から離れるハルちゃん…。
顔が真っ赤だった。
真っ赤だったことに少しほっとした。
だって…ハルちゃんまで苦痛に満ちた顔されたら…
俺、立ち直れねぇよ…。
辛そうな純さんは俺から引き離すためなのか…
ハルちゃんにレジに入るように伝えると、ハルちゃんは顔に手を当てながらそそくさと店に入っていった。
チッ…
一番良いとこで…。