幼なじみはイケメン4人組
「俺ね、ミサのこと妹みたいに思ってんだ」
「い、いもうと……?」
「だって子供っぽいじゃん。 テスト前に泣きついてくるのとか『小学生かよ』って思うじゃん」
小学生って……それはさすがに言い過ぎじゃないですか?
そりゃあ、『勉強教えて!!』って頼るのは事実だけど……。
でも歩夢にだけ頼るわけではない。 マーくんや晃太くん、旬ちゃんにだって教えてもらうもん。
……って、そんなの自慢げに言うことじゃないか……。
「なんか、ミサを見てると放っとけないんだよね。
学校行く時は『転ばないよな?』って ついつい見ちゃうし、学校の階段前では『踏み外したりしないよな?』って心配になる」
「……マジで子供扱い?」
「そうなんだよ、マジだから困る。ミサのことスゲー好きなんだけどさ、『これは保護者としての気持ちか?』とかも思っちゃうわけ。
ほんっと謎すぎて気持ち悪いよね。 俺ってなに? なんなんだ?」
……いや、知らないし。
ていうか、同い年なのに『妹みたい』って言われたの、微妙にショックなんですけど……。
「まぁそんなこんなで、色々悩みながらも告ったわけ。
でもさぁ、なんか違うなぁとか思ってたんだよね」
「……はい?」
「いや、好きなんだけどね、でも『恋愛とは違うんじゃね?』って思ったわけよ。
で、今日1日……というか半日? 3分の1日? まぁ色々考えて思ったのは、『やっぱミサは妹だな』ってことだった」
……ちょっと。
なんですかそれ。 なんなんだ、それは。