幼なじみはイケメン4人組
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外が暗くなるまで作業は続き、ようやく終わったのは19時半。
残っているメンバーは15人ほどで、他のメンバーは電車やバスの時間の関係上、やむなくの帰宅だった。
……まぁ、理由がなくても早く帰りたいって人も多少は居たけどね。
少なくとも、歩夢はそうだった。
──『用事あるから先に帰るねー』
……と、にこやかに手を振って帰っていった歩夢。
サボりだ。 絶対サボりだ。 早く帰ってのんびりテレビを見るつもりだ。 と、私とマーくんは思った。
多分、他の人もそう思ってたはず。
……だけど、人気者ってのはこういう時にあっさり許されちゃうんだよね。
女の子たちは『仕方ないねー』とか『明日頑張ろうねー』とか『私たちに任せといてー』とか言って快く送り出していた。
で、その子たちも『電車の時間あるからー』と途中退場。
……なんかモヤモヤするぞ。 最後まで残ってる私たちが馬鹿みたいじゃないか。
と思いつつ、その一方で『私より早く起きて学校に向かうんだから偉いな』とも思った。
私は学校まで徒歩5分だから楽だけど、他の子は遠い場所から学校に来てるんだもんね。
だから、うん。
あまり深くは考えないようにしよう。
それぞれの事情があるんだから仕方ない。 と、自分に言い聞かせて最後まで仕事をした。