幼なじみはイケメン4人組
マーくんと繋いでいた手は靴を履き替える時に離してしまい、そのあとも繋ぐことはなかった。
私を真ん中にし、左側に旬ちゃん、右側にマーくんと並んで夜の町を歩く。
と言っても、あっという間に私と旬ちゃんは家に着いちゃうんだけどね。
マーくんの家も、私たちの家から3分ほど行けば すぐに到着する。
場所的に言えば、私の家と晃太くんの家との ちょうど間くらい。 歩夢の家もそのすぐ近くだ。
「ミサ、1日目はみんなと回るんだってな」
「うん、色々奢ってもらう予定っ」
「いいなぁ。 俺も一緒に行きたいよ」
「1日目、ずっと忙しいの?」
「9時から10時半まで迷子センターに常駐、11時から12時半まではクラスの出し物の手伝い、13時からは体育館でやるダンスとかバンドとかの裏方作業。
で、16時から17時までは校内の警備。 終了後もなんだかんだで集まりがあるから、結構キツいなぁ……」
うわー……ハードだ。
聞いてるだけで目が回りそうな忙しさだし、本人も苦笑いを浮かべている。
だけど、それを聞いたマーくんはクスッと笑って旬ちゃんを見た。
「2日間の仕事量を全部1日目に持ってきた。って感じだね」
「おう」
「2日目に運命が決まるもんね」
「まぁな」