幼なじみはイケメン4人組
ん?
2日目に運命が決まる……って、どういうこと?
えーっと……宝探しゲームとか、女装コンテストの話?
「おーい、ミサー? 置いてくぞー?」
「あっ、ちょっと待って!!」
考え込んでいたら、歩くスピードが遅くなっていた。
その間に旬ちゃんとマーくんは ずいぶん進んでいる。
慌てて二人の元に駆けていくと、二人はどちらも優しい顔で私を迎え入れてくれた。
「明日、いっぱい楽しめよ?」
「うん。 旬ちゃんも頑張ってねっ」
「おう」
優しく髪を撫でる旬ちゃん。
その横で、マーくんも微笑んでいた。
「ミサのことは任せて。 迷子にならないように ちゃんと見とくから」
「ちょっとマーくん、迷子になんてならないからっ」
「ミサだもん、わかんないよ? 歩夢みたいにどこかにフラフラ行っちゃうかもしれないじゃん」
「歩夢と一緒にしないでっ」
ほっぺたを膨らます私に、二人はやっぱり優しい顔を見せていた。
その後、私たちと旬ちゃんの家に到着し、マーくんとはそこで別れる。
『また明日っ!!』と手を振る私と旬ちゃんに、マーくんもひらひらと手を振ったあとに歩き出した。