幼なじみはイケメン4人組


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私とマーくんは、手を繋いだまま あちこちの出し物を見て回った。

隣のクラスではモグラ叩きとボーリングをやっていたし、その隣のクラスでは生徒たちが手作りの衣装を身にまとい、『新選組カフェ』なんてものをやっていた。

中庭に行けば色々な出店があるし、体育館からは明るい音楽が響いてきている。

一般のお客さんも増えてきて、みんながみんな楽しそう。



「小さい頃からずっと遊びに来てたけど、やっぱり学園祭っていいねっ」

「準備は大変だけどね」

「1番大変なのは間違いなく早起きだよっ」


「それは多分、ミサだけじゃない?」



中庭を歩きながら話をして、私たちは笑い合う。


どこのお店も賑わいを見せていて、元気のいい声が飛び交っている。

お祭り独特の雰囲気の中、また ゆっくりと歩き始めた。



「交代まであと1時間くらいあるけど、どうしようか? 何か食べる?」

「あ、私たこ焼きが食べたいっ!! なんかもう、この香りがヤバいっ!!」

「あー、確かに。 実は俺も食べたい思ってた」



ということで、私たちはたこ焼きを買って中庭の隅へと移動した。


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