幼なじみはイケメン4人組
……その後は、慎重に慎重を重ねながら たこ焼きを食べ進めた。
それを食べ終わったら『飲み物も欲しいね』ということで、近くのお店でジュースを買った。
「あ、ねぇマーくん。 そういえばさ、マーくんの好きな人って……あれからどうなったの?」
近くに居たカップルを見た時に、ふと思い出した。
マーくんには好きな人が居る。
まぁ、その人が誰なのかはわからないけど……。
「何か進展はあった?」
「あったような、なかったような」
「え、そうなの? それって……聞いても平気?」
おずおずと聞く私に、マーくんはいつもの笑顔。
そのあと人の多い中庭から離れ、校舎の隅へとやってきた。
ここは、図書室の前。
一般のお客さんの立ち入りは禁止されているけれど、生徒は自由に図書室へ入れるらしい。
ジュースを飲み終えてから中に入ると、既に数人の生徒がそこに居た。
みんなおとなしそうな子ばかりだから、『人混みが苦手なのかな?』と思いながら奥へ進んでいく。