幼なじみはイケメン4人組


………

……




その後、マーくんは遅い遅い昼食を取り、歩夢はマーくんが買ってきたパンケーキを『おやつ』と言って頬張った。

さっきご飯を食べたばかりなのになぁ……なんて思いながら、晃太くんと私はジュースを飲んだ。


体育館の中からは、ダンスの音楽と盛り上がる観客たちの声が聞こえている。



「あ、そういえば……旬ちゃんって、今は体育館に居るんだよね」



携帯で時間を確認すると、14時40分になったところだ。

13時からは体育館で裏方作業って言ってたから、実はすぐ近くに居たんだ。 と思い出す。



「……ちゃんとご飯食べたかな? ヘロヘロになってたりして……」



旬ちゃんのことだから、ご飯食べるのを忘れるくらい熱中してそう……。

……大丈夫かな?



「ミサ」



ふと、マーくんが未開封の焼きそばのパックを差し出した。



「これ、旬兄に持って行ってあげるといいよ」

「え……でも、マーくんのご飯だよね……?」

「いや、みんなもっと食べるかなと思って買ってきたんだけど、余りそうだから」


「そっか……ありがとうっ」

「うん」



笑顔で頭を下げ、それを受け取る。


その後、ご飯を食べてるマーくん、おやつを食べてる歩夢を残し、私と晃太くんは体育館の表へと移動した。


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