幼なじみはイケメン4人組


明日も一緒。

学園祭2日目も、二人は一緒に……。



……確かに二人は凄く仲がよさそうだった。

サンドイッチを食べさせる高橋さんと、当たり前のように食べてる旬ちゃん。

二人は楽しそうに笑いながら あの場所に居て、なんだかとても幸せそうだった。



「政宗……」



政宗さんを見ながら、晃太くんは深い深いため息をつく。

その直後、晃太くんは政宗さんに強烈なチョップを食らわせた。



「痛っ……なんだよ、俺なんかしたっ!?」

「あぁゴメン、政宗の見た目が俺の幼なじみに似てたから、つい」

「はぁ!? お前の幼なじみなんか知らねーしっ」


「だからゴメンってば。 ていうか、政宗うるさいよ?」

「誰のせいだよっ」



そんなやり取りの中でも、晃太くんのチョップは2度3度と繰り返される。

さすがに1度目のような直撃はなく、政宗さんはガードしてたけどね。



「……ミサ。 政宗の言葉は気にしなくていいから」



チョップを繰り出しながらも視線は私に向けるという、なんとも不思議な体勢の晃太くん。

そんな晃太くんに笑顔を見せ、首を横に振った。



「大丈夫、気にしてないよ」



……うん。

私は気にしてないよ。


< 137 / 220 >

この作品をシェア

pagetop