幼なじみはイケメン4人組
明日も一緒。
学園祭2日目も、二人は一緒に……。
……確かに二人は凄く仲がよさそうだった。
サンドイッチを食べさせる高橋さんと、当たり前のように食べてる旬ちゃん。
二人は楽しそうに笑いながら あの場所に居て、なんだかとても幸せそうだった。
「政宗……」
政宗さんを見ながら、晃太くんは深い深いため息をつく。
その直後、晃太くんは政宗さんに強烈なチョップを食らわせた。
「痛っ……なんだよ、俺なんかしたっ!?」
「あぁゴメン、政宗の見た目が俺の幼なじみに似てたから、つい」
「はぁ!? お前の幼なじみなんか知らねーしっ」
「だからゴメンってば。 ていうか、政宗うるさいよ?」
「誰のせいだよっ」
そんなやり取りの中でも、晃太くんのチョップは2度3度と繰り返される。
さすがに1度目のような直撃はなく、政宗さんはガードしてたけどね。
「……ミサ。 政宗の言葉は気にしなくていいから」
チョップを繰り出しながらも視線は私に向けるという、なんとも不思議な体勢の晃太くん。
そんな晃太くんに笑顔を見せ、首を横に振った。
「大丈夫、気にしてないよ」
……うん。
私は気にしてないよ。