幼なじみはイケメン4人組


「ていうかさ、旬ちゃんに彼女が出来るかもしれないってことでしょ? だったらほら、旬ちゃんをお祝いしてあげなきゃっ!!」



旬ちゃんが高橋さんのことをどう思ってるかはわからないけれど、二人は凄く楽しそうだった。

……だから多分、付き合うのは時間の問題だと思う。



「旬ちゃんは今まで誰とも付き合ってこなかったじゃん? その旬ちゃんに彼女が出来るかもしれないんだから、私たちは精一杯応援しよっ」

「……ミサ、旬は……」

「明日二人が一緒に回るなら、私は邪魔しないようにしなきゃっ。
旬ちゃんってば、それならそうと早く言ってくれればいいのに。 私なんかに気ぃ遣うことないじゃんね?」



にっこりと笑って言う私に、晃太くんは応えない。

それでも私は『旬ちゃんってば仕方ないなぁ』とか『そんなんで大丈夫かなぁ』などという言葉を連ねた。



「よし、歩夢とマーくんのところに戻ろっ。 旬ちゃんのことを報告しなくちゃっ」



そう言って歩き出そうとした時、ガシッと腕を掴まれた。


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