幼なじみはイケメン4人組
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そんなこんなで、私たちは3階のベランダから中庭を見下ろしながら話を続けた。
政宗さんは教室内での晃太くんの話や旬ちゃんの話をして、私は歩夢やマーくんのことを話した。
……なんだかんだで、結構楽しく話すことが出来ている。
変な人だなぁと思いながらも、歩夢と旬ちゃんを足して割ったくらいだと考えると、意外と平気だった。
時刻は、そろそろ16時。
学園祭1日目は、あと1時間で終わる。
空はオレンジ色へと変化し、中庭ではイルミネーションが輝き始めた。
「あ……旬ちゃんだ」
薄暗くなってきたものの、まだ人の顔が見えるくらいの明るさだ。
そんな中で、体育館 舞台袖のドアから出てきた旬ちゃんを見つけた。
……というか、『出てくるのを待ってた』と言った方がいいかもしれない。
政宗さんと話しながら あちこちを見ていたけれど、1番多く見ていたのはあのドアだ。
どこかを見ていても、最後は必ずあのドアを見る。
私は、旬ちゃんを待っていたんだ。
「……あの人も一緒だ……」
高橋 美玲さん……。
中で見た時と同じように、旬ちゃんと楽しそうに話している。
このあとの1時間、旬ちゃんは校内の警備だって言ってたけど、それも二人で一緒なのかな……?
「……なんか、変な感じ……」
いつも一緒に居たはずの旬ちゃんが、今は私の知らない人と一緒に居る。
私以外の人と、笑っている。
……なんでかな。 胸の奥が、チクチクと痛む。
どうしようもないくらいに寂しくて、悲しくて、ツラくなる。