幼なじみはイケメン4人組
その後、私たちは3年生の教室へと向かった。
何故3年生の教室かというと、廊下にあるロッカーからマサくんのカバンを出すためだ。
それが終わったら、2年生の教室に行って私のカバンもロッカーから出す予定。
ロッカーが鍵付きじゃなければ、マーくんに持ってきてもらえたんだけど……こればっかりは仕方ない。
先に3年生の教室に行くのは、ただ単に『近いから』だ。
「マーくん、そういえば晃太くんは?」
「『終わったら行く』って言われてたけど、まだ来てないから教室に居るんじゃない?」
「そっか。 晃太くんはクラス委員だから、やっぱり忙しいのかな」
そんなことを言いながら廊下を進んでいき、3年生の教室へと到着した。
そういえば、晃太くんたちのクラスはお化け屋敷をやってるんだよね……。
今は締め切られてるけど、なんだか怖いなぁ……。
って、締め切られてるってことは、晃太くんは居ないのかな?
「おーい、晃太兄ー?」
「晃太くーん?」
私と歩夢が呼びかけるけど、返事はない。
仕方なしに電話をかけるけど、着信音は聞こえないし……晃太くんが出ることもない。
「職員室とかに行ってるのかもしれないね。 あとでまた連絡してみよっか」
「……そだね。 次は2年生の教室に行かなきゃっ」
ロッカーからカバンを取り出し、マサくんはその中にあったキャップをかぶった。
派手な茶色の髪が隠されたのを見たあとに、私たちは再び廊下を歩き出した。